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日本煉瓦製造 上敷免工場
NIHON BRICKS Co.,Ltd Joshikimen factory

備前渠鉄橋を渡るとすぐに終点の上敷免工場に到着。
遊歩道は工場の外側をぐるりと半周して、表玄関の脇まで続き、県道にぶつかった所で終わります。
外周には赤レンガの見事な塀が続き、県道沿いの歩道もやはりレンガが敷き詰められていました。



※ 以下の写真は操業当時のものであり、日本煉瓦製造は2006年に残念ながら廃業しております。
現在工場施設等は既に撤去されており、文化財に指定されている建造物のみ残されています。
文化財については深谷市に寄附されていますが、一般公開は中止になっている模様です。
事務所で許可を貰えば中を見させてくれるそうなので、せっかくの機会ということで工場の中を見学させて貰いました。

工場の中はアスファルトで完全に埋められ、引込み線等があった形跡は全く残っていませんでした。
敷地内のそこら中に出来たばかりのレンガが積まれています。


◆見学時間・・・
月〜金曜 (土休日休館) 10〜16時(事前予約不要)
大人200円、小学生〜大学生100円
国指定重要文化財 旧・深谷事務所

明治21年ごろに建てられた事務所棟で、当時ドイツから煉瓦製造技術指導員として招かれていたドイツ人技師らが住居兼事務所として使用していたため、周辺住民らからは『異人館』や『教師館』と呼ばれていたそうです。

現在は資料館となっており、中には専用線の写真なども飾られています。
国指定重要文化財 旧・変電室

明治39年ごろに建てられた変電室で、当時煉瓦製造力強化のために、電気式原動機を導入した際に使用されたと言われています。

当時の煉瓦業界の隆盛を物語る貴重な建造物として、国指定重要建造物に指定されていますが、周囲は雑草に覆われていました…
国指定重要文化財 ホフマン輪窯六号窯

明治40年にドイツ人技術者のフリードリッヒ・ホフマン氏が考案した煉瓦焼成窯で、昭和43年まで60年間使用されていたそうです。

現在は見学者のために窯の中に電灯が引かれており、窯内部のライト(セルフサービス)を点けると、幻想的な光景が広がります。
しかし、真夏の窯の中はまさにサウナ状態で、入った瞬間に体中から汗が噴き出す始末。10分も中に入っていられませんでした…
上敷免工場のエントランスゲート脇に目をやると、珍しく道路元標が立ってました。

ここはその昔、大寄村という村の中心部だったようです。
2005/07/29 撮影


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