佐渡路線バスの旅 2002
〜 小佐渡の路線を乗りつくせ! 〜

※撮影時にデジカメの設定ミスで全ての画像が白っぽく映ってしまっています。
  見苦しい画像もあるかと思いますが、何卒ご容赦下さい。 (ある程度補正はかけてます)

★当日の行程・・・
新潟港→両津港〜両津埠頭→(本線)→監督署前→(本線)→佐和田BS→(七浦海岸線)→佐渡会館→
(金山線)→佐渡金山→(金山線)→佐渡会館→(海府線)→達者→(海府線)→佐和田BS→(金丸線)→
真野新町・・・新町学校前→(直通・小木線)→小木→(素浜海岸線)→素浜海水浴場→(素浜海岸線)→
小木→(小木線)→佐和田BS→(南線)→両津埠頭・・・夷本町→(本線)→両津埠頭〜両津港→新潟港



2002年8月18日 日曜日

深夜2時15分、市内の実家を出発する。こんな時間では当然バスも電車も終わっているため、自転車で約8キロ離れた佐渡汽船を目指す。
昼間のような蒸し暑さは全く無く、夜風が気持ちいい。
昭和大橋を渡り、やすらぎ堤を走る。途中、バスの眠る中部営業所と検車場を通過。検車場では最終便で新潟入りしたと思われる西武バスが3台だけ寝ていた。


◆新潟西港3:30 → 両津港5:50 (佐渡汽船 おけさ丸2等 \2,060)

2時55分、佐渡汽船ターミナルに到着。
お盆期間のみ運行される、3時30分発の両津行きに乗船するため2等乗船券を購入する。

 

両津港までは140分、朝5時50分に着岸する予定だ。
2等席は深夜便の割にやたら混雑していた・・・。風貌から察するにツーリング客が大半のようだ。
時間が時間なのでフロントで毛布を借りて、仮眠を取らせてもらう。幸い波も穏やかで心地よい揺れの中、軽く眠りについた───


夜明けの両津港へ入港

鴎が飛び、空が薄明るくなった頃、船はおけさ灯台を越え、両津港に入った。早朝なので空気が美味しく、もの凄く気分が良い。こんなに清々しい朝を迎えるのも久しぶりである。


◆両津埠頭6:00 → 監督署前6:04 (本線 G619-M \150)

一年振りに佐渡の土を踏む。ここから先は全てバスによる移動だ。

まずはフリー乗車券を購入すべく、両津営業所へ向かうことにする。バスは着岸10分後に来るので、急ぎ足でバス停へと向かう。
ほどなくして元内野営業所で活躍していたG619がやってきた。貸切状態のまま僅か4分で両津営業所に到着、窓口でフリー乗車券を購入する。これで今日はどれだけバスに乗ろうが2000円だ。

 
両津営業所でフリー乗車券を購入

佐和田ゆきを待ってると、バスの運転士の格好をした人が車庫の片隅に停めてあった郵便車に乗って出て行った。両津営業所には郵便車も配置され、トラックにはきちんと「新潟交通佐渡」の社名も入っている。見た目は普通の赤い郵便車だから新交の制服を着た人が運転している姿を見るとなんか変な感じがする…


◆監督署前6:21 → 佐和田バスステーション7:01 (本線 G619-M \600)

やって来たのはさっき乗ったG619だった。とりあえず最前列を陣取り、一路佐和田営業所を目指す。
途中、金沢駅前でバスは時間調整のため停車した。石川だけでなく、佐渡島にも金沢駅は存在する。
かつて、バスがワンマン化される以前は、各営業所のほかに金井(金沢)、畑野、真野(新町)、新穂に鉄道と同じようにバスの駅が置かれていて、各駅には駅員(係員)が配置されていたらしい。
しかし駅は消え、バス停名は変わってしまい、現在となっては交差点名のみが残されてしまったのだった…

 佐渡にもある「金沢駅」

時間調整の後、バスは佐和田の中心街を抜け、定刻通りに佐和田バスステーションに到着した。
まだ朝早く迷惑なので、ここでの取材はおあずけ。出発まで時間があるのでコーヒー片手に待合室でしばしバスを待つ。その間、同じく待合室でバスを待っていたご老人と他愛ない世間話で談笑。向こうは真野へ向かうとの事で、数分後に来た小木線に乗って行かれた…


◆佐和田バスステーション7:30 → 佐渡会館8:11 (七浦海岸線 G1539-M \650)

ここからさらに相川へ向かう。が、本線経由では物足りないので、未乗の七浦海岸線を選んだ。
半島をぐるりと周る分、時間も倍かかるが、風光明媚な風景と随所に点在する狭隘区間を楽しめるのでこれはこれで良い(笑)
佐和田から乗ったのは三名。一人はほどなくして下車してしまい、私と中年の女性の二人だけで七浦海岸線へ突入した。何ヶ所かの狭隘区間を越え、バスは右へ左へ海沿いの県道をひた走る。
途中、高瀬バス停でもう一人も降りてしまった。余談だが、ここの地名は「たかせ」ではなく「たこせ」と言うそうだ。案内表示板も「TAKOSE」となっていたが、”O”だけ後から修正した形跡があったので、恐らくこの標識も当初は間違って「TAKASE」で発注してしまったのだろう(笑)

 

40分ほどで終点の佐渡会館に到着。窓口で許可を取り、取材をさせていただく。
とは言っても相川所属車というのは無く、基本的に両津・佐和田方面からの車の休憩所的な存在なので、あまり車はいなかった…
ひと通り撮影し、隣接するコンビニで朝食と昼食を調達後、再び窓口へ戻って売っていたチョロQとミニカーをセット購入する。友人からも頼まれていたので複数台購入したら、バラバラで持ってくのも大変だろうとわざわざ会社の封筒に入れて下さった。感謝。
それでも50分くらい残ったので、残った時間で相川の町を散策したりして時間を潰した。


◆佐渡会館9:35 → 佐渡金山9:50 (金山線 G620-M \190)

未乗区間の金山線完乗を目指して、乗車。
両津からの直通便だったため、観光客が予想以上に大勢乗っていたが、そこは長尺車ということで問題なく輸送していた。
金山へは山を登らなければならないため、急な勾配の多い道を走る。幅も狭いため長尺車での走行はかなりきつそうだったが、対向車も全て待避所までバックし、定刻通りに金山へと到着した。

  
佐渡金山にて


◆佐渡金山10:00 → 佐渡会館10:15 (金山線 G620-M \190)

10分間の停車の後、折り返し相川行きとなって再び山を下る。乗客はさっきと打って変わって私一人…
往路は山ばかりを見ていたが、復路は反対に海を見下ろす格好となるので、カーブを越えると一気に日本海と相川の集落が眼下に広がり、予想外に素晴らしい風景を見ることが出来た。

 
素晴らしきハンドル捌き


◆佐渡会館10:35 → 達者10:48 (海府線 G779-M \280)

「なぜ達者で降りるのか?」などと聞かれそうだが、単に「バス停が撮りたかったから」としか答えようがない。
その通り、バス停を撮影すべく尖閣湾行きのバスに乗りながら、少し手前の達者バス停で降りたのだった。
バス停をパチリ…1分で終わってしまった…
しかし、「達者(たっしゃ)」と言うのも変わった地名である。ここの場所で待ち合わせをする人たちは
「それじゃあ達者でな!」とでも言うのだろうか?
…むぅ、これじゃあ端から聞いてると送別の挨拶にしか聞こえないのだが(笑)

 
達者バス停

さっきの便が尖閣湾から折り返してくるまで15分ほどあったので海岸へ行ってみる。ここは遊覧船が発着しているせいか、土産物屋などもあり賑やかだ。観光バスなども来て大勢の人でごったがえしていた。


◆達者11:02 → 佐和田バスステーション11:35 (海府線・本線 G779-M \560)

尖閣湾遊園から折り返して戻ってきた佐和田行きに再び乗車。達者に別れを告げる。
達者から少し先の海岸端では綺麗な向日葵が咲いていた。

 
道路沿いで咲き乱れる向日葵 (※車内より撮影)

相川の中心街を抜け、行きと違って今度は中山峠へ。七浦海岸線経由では40分もかかったのに、中山トンネル経由だと半分の20分で相川から佐和田まで戻ってきてしまった。
到着後は営業所に許可取りをして取材を敢行。時間が無いのでちゃっちゃと撮影して営業所を後にした。


つづきます →