日本鋼管ライトスチール専用線廃線跡探訪
熊谷貨物ターミナル(埼玉県熊谷市)〜日本鋼管ライトスチール熊谷工場(埼玉県深谷市) 3.1km
(※上記の距離は籠原駅〜日本鋼管間のものです。熊谷貨物(タ)からは約6キロあります。)

日本鋼管ライトスチール専用線の概要
日本鋼管ライトスチール(現在のJFE建材)専用線は、1964年に高崎線から熊谷市三ヶ尻にある日本鋼管ライトスチール熊谷工場まで、当時熊谷工場の主要生産品目であったガードレールやコルゲートパイプといった土木用建材の原材料や完成品の輸送のためにに引かれた専用線で、熊谷貨物ターミナルから高崎線としばらく併走し、現在のJR籠原運輸区から分岐して、熊谷工場まで線路が伸びていました。

経営・輸送環境の変化により、1983年6月末をもって休止(翌1984年2月1日廃止)となったそうです。


ショートカット 1 /

熊谷貨物ターミナル
Kumagaya freight terminal


専用線の始発地である熊谷貨物ターミナル。
ここは現在もJR貨物と秩父鉄道の2社が使用しているので、ヤード内のレールは特に撤去されることもなく、普通に他社が今も使用しています。


画像奥が高崎方面。遠くに見える白い建物のあたりからは専用線の廃線跡が姿を現します。
熊谷市 久保島

ヤードの中では他のと混ざってしまっていて分からなかった日本鋼管の専用線は、ターミナルを出るとようやくその姿を現し、秩父鉄道とJR高崎線の間を廃線跡が続きます。
レールは撤去されていますが、ターミナルから数百メートル籠原寄りの踏切には専用線の跡が現在も残っていました。

左側の線路は太平洋セメントの工場へと続く秩父鉄道の貨物線で、右の複線はJR高崎線。
その間を線路一本分の空地が続いています。
熊谷市 新堀

籠原駅直前の踏み切り脇に、現在もまだレールが残っていました。
両側を背の高い金網フェンスに囲まれているその中で、雑草に埋もれながらも錆びついたレールが少しだけ顔をのぞかせているのが分かります。

画像奥の木が生えている所から先は籠原駅南口広場として整備されており、線路の跡はコンビニや駐車場などに姿を変えていて面影はありません。
JR 籠原駅
JR-E. Kagohara Sta.


籠原駅構内の南端を専用線は走っていました。

前述の通り、南口広場は整備されてしまって遺構は全く見られませんが、籠原駅の南北を結ぶ自由通路の真下から再びレールが姿を現します。
現在は放置自転車の集積場になっていて、バラストの上には自転車がギッシリ置かれています。
JR 籠原運輸区
JR-E. Kagohara transportation depot


籠原駅を過ぎるとすぐにJR東日本高崎支社の籠原運輸区へと入ります。

留置線と市道に挟まれ延々と細長く続く月極駐車場の部分がかつての専用線跡のようです。
月極駐車場の車止めに枕木が再利用されていましたが、廃線跡を埋める際に出たものを流用したのかどうかまではわかりませんでした…

深谷市 上柴町東二丁目


約3.2キロにわたって高崎線と併走してきた専用線は籠原運輸区西端の踏切からようやく左へと大きくカーブし、日本鋼管の工場へと向かっていきます。

ちなみにこの道路は当時からあったようで、実際の線路は道路左側の民家やフェンスに囲まれている部分を走っていたようです。

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