吊下型停留所を探せ!

新潟交通グループ管内でたまに見かける『吊下型停留所』
バス停板を待合室の支柱に直接取り付ける独特なバス停で、かつては古くからある集落内や、待合室を設置しやすく、なおかつ足元が不安定な土手上などで多く見られました。
しかし設置から数十年が経過した現在、路線の廃止やバス停板・待合室の老朽化は深刻で、多数あった吊下型は撤去され、通常のダルマ型へ続々と取り替えられて来ています。

そんな世紀を超えて現代に残る絶滅危惧種、“吊下型停留所”をご紹介します。


情報提供いただいた皆様、ありがとうございます。

最終更新:2015/04/02
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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上遠藤 (かみえんどう)

白根 〜 熊谷 〜 曽根駅線

新潟市 西蒲区 遠藤

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
上下線併用


丸板は最近更新が実施されたようで、最新のプラスチックタイプへ変更されています。取付用のステーが折れてしまったのか、丸板が直接柱に打ち付けられています。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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上井随 (かみいずい)

白根 〜 熊谷 〜 曽根駅線

新潟市 西蒲区 井随

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用

用水路の上にポツンと立つ年季の入ったトタン張りの待合室が印象的。上井随の“随”の字が『隋』と『随』を足して2で割ったような微妙に間違った字になってますが、そこはご愛嬌。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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上蔵主 (かみぞうす)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 蔵主

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用

最近建て直したのか、比較的立派な待合室です。何故か分かりませんが、この沿線のバス停板は停留所名の部分だけ異様に錆びて全く読めなくなってるのが多いですね…
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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下蔵主 (しもぞうす)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 蔵主

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用

こちらは透明な波板に囲まれた待合室が目を惹く感じになっています。上蔵主同様、こちらも錆びて停名が読めなくなってしまっています。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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兎 (うさぎ)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 兎新田

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
上下線併用


ちょっと変わった名前の停留所。同じく信濃川堤防上にありますが、こちらは何とか難を逃れることが出来ました。待合室はトタン張りの比較的ポピュラーなタイプ。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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塩谷 (しおだに)

新津駅 〜 朝日 〜 金津線

新潟市 秋葉区 塩谷

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用

狭隘路線で知られる金津線にある吊下型です。
周辺住民による管理が行き届いてるようで、ポスターが貼られたり、掲示板が併設されていたりと、井戸端会議にも使われてそうです。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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南郷 (なんごう)

五泉(営) 〜 論瀬 〜 保田 〜 大曲線

阿賀野市 保田

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
五泉方面行専用

一見するとどこに停名看板があるのか分かりません。ここは『南郷安田インター前』に改称する計画が出されているため、今後撤去される可能性が考えられ、予断を許さぬ状態です。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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新保 (しんぼ)

五泉(営) 〜 論瀬 〜 保田 〜 大曲線

阿賀野市 新保

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
保田方面行専用


南郷同様、待合室内に設置されているタイプですが、こちらは遠くから見てもよく視認できます。ちなみに、バス停板の待合室側は時刻表と路線図が貼られており、停名は読めません。
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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新保 (しんぼ)

五泉(営) 〜 論瀬 〜 保田 〜 大曲線

阿賀野市 新保

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
五泉方面行専用


こちらは逆線の五泉方面行き。4車線道路にバスベイ付の立派な停留所なんですが、なぜか上下線ともにこのタイプの停名看板がぶら下がっています。
10
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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石間中 (いしまなか)

水原 〜 保田 〜 石間中線

阿賀町 石間

丸板鉄製 カッティングシートタイプ
水原方面行専用


待合室の建て替えが実施された時に一緒に撤去されるのではないかと心配しましたが、何とか生き残ることが出来ました。最近では停名看板も新品に交換されています。
11
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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三川支所前 (みかわししょまえ)

三川駅 〜 三川温泉 〜 古岐線など

阿賀町 白崎

五泉型丸板鉄製 カッティングシートタイプ
上下線併用


厳密には吊下型とは言えませんが、待合室に直接リベット打ちされてしまったタイプです。
この地域では珍しい、丸板ではなく五泉型の停名看板です。




2009年以降に撤去や交換された停留所

X1
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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下道潟 (しもどうがた)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 下道潟

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用

待合室がコミュニティセンターの玄関という、ちょっと変わった停留所です。スクールバスの停留所も兼ねてるため、バス停板がかなり高い位置に取り付けられています。
2010年5月ダルマ型に変更確認
X2
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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沖新保 (おきしんぼ)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 沖新保

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


一体いつ頃からここに建っているのか、板張りトタン屋根の渋い待合室です。見ての通り長年の風雪でかなり歪んでしまっていて、強い地震や台風が来たら倒壊してしまいそうです…
2010年5月ダルマ型に変更確認
X3
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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庄瀬保育所前 (しょうぜほいくしょまえ)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 庄瀬

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
上下線併用


堤防改修工事で道路が嵩上げされてしまったため、このような格好になっています。写真後方の土手下(旧道上)に待合室が一応残されていますが、もはや無用の長物です。
2010年5月ダルマ型に変更確認
X4
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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庄瀬上 (しょうぜかみ)

潟東(営) 〜 庄瀬 〜 新潟経営大学線

新潟市 南区 庄瀬

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
上下線併用


こちらも同じく堤防改修工事で待合室が無くなってしまいました。普通なら待合室が消えた時点でダルマ型に置き換えるんでしょうが、意地になって吊下型を使い続けてるところが泣けます。
2010年5月ダルマ型に変更確認
X5
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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蒲が沢 (がわがさわ)

潟東(営) 〜 矢代田 〜 新津駅線

新潟市 秋葉区 金津

丸板鉄製 手書きタイプ(郊外線)
新津方面行専用


矢代田方は歩道があるため普通のダルマ型になっています。電柱に付いてるのと同じ大きな街灯が付いており、その下にちょこんと置かれた子供用学習机のイスが哀愁を誘います。
2010年4月ダルマ型に変更確認
X6
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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蕨曽根 (わらびそね)

新潟駅 〜 酒屋 〜 小須戸神社線

新潟市 秋葉区 蕨曽根

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
新潟方面行専用

対岸の左岸と異なり、吊下型の撤去が進んだ信濃川右岸で唯一残った停留所です。堤防改修工事が行われた際に建て直されたようで、瓦屋根の立派な待合室になっています。
2010年4月ダルマ型に変更確認
X7
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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小合小学校前 (こあいしょうがっこうまえ)

潟東(営) 〜 臼井 〜 新津駅線

新潟市 秋葉区 浦興野

丸板鉄製 手書きタイプ
新津方面行専用


臼井線は奇跡的に吊下型が多く残っているのですが、かなり痛んでしまっているのが多いです。ここの待合室は瓦は取れ、消雪パイプの水を浴びてすっかり赤錆色に染まってしまっています…
2010年4月ダルマ型に変更確認
X8
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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川根 (かわね)

潟東(営) 〜 臼井 〜 新津駅線

新潟市 秋葉区 川根

丸板鉄製 手書きタイプ
新津方面行専用


後ろの家の庭の一角を陣取って置かれた待合室です。そのためか少し奥まったところにあり、バス停板が付いていなければ地蔵堂か何かと間違えそうです。
2010年4月ダルマ型に変更確認
X9
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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大鹿 (おおじか)

潟東(営) 〜 臼井 〜 新津駅線

新潟市 秋葉区 大鹿

丸板鉄製 手書きタイプ(郊外線)
新津方面行専用


この界隈では比較的大きな集落の中にあるためか、隣接する同タイプのに比べるとかなり手入れされています。流行の青色蛍光灯で夜は待合室の中が不気味に光ります…
2010年4月ダルマ型に変更確認
X10
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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大鹿寺前 (おおじかてらまえ)

潟東(営) 〜 臼井 〜 新津駅線

新潟市 秋葉区 古田

丸板鉄製 手書きタイプ(郊外線)
新津方面行専用


小合小学校前と同様、瓦屋根の木造待合室ですが、こちらは入口に昔ながらの木製の戸が付いてます。ガラスが割れて無くなってたり、穴が開いてしまったりしてますが…
2010年4月ダルマ型に変更確認
X11
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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吉上 (きちじょう)

白根 〜 茨曽根 〜 燕駅線

新潟市 南区 新飯田

丸板鉄製 カッティングシートタイプ
上下線併用

一時期、西蒲エリアに増殖した鉄製のカッティングシート貼文字タイプです。錆びやすく、浮いた塗装と一緒に貼文字が剥がれるという欠点があり、あっという間に採用停止になりました。
2010年6月ダルマ型に変更確認
X12
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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丸田 (まるた)

五泉(営) 〜 橋田 〜 丸田 〜 五泉(営)線

五泉市 丸田

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


壁に貼られた“月岡ランドとヘルスセンター、国鉄羽越線月岡駅下車”の看板に驚かされます。1988年頃に潰れている(現在のホテル華鳳)ので、最低でも20年以上前からここに貼られてる計算に…
2010年10月路線廃止
X13
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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四十九沢 (しじゅうくさわ)

五泉(営) 〜 橋田 〜 丸田 〜 五泉(営)線

五泉市 橋田

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


ダルマ型が設置されたにも関わらず、吊下型のも撤去されずに残され、バス停板が二枚存在するという少し変わった停留所になっています。個人的にはこのままそっとしておいて欲しいです。
2010年10月路線廃止
X14
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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小山田 (おやまだ)

五泉(営) 〜 猿和田 〜 馬下保養センター線

五泉市 小栗山

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


まるで箱庭のような風景の中にポツンと置かれた停留所です。周囲は林と畑に囲まれ、緑と茶色のコントラストの中に、真っ赤に塗られた消火栓が良いアクセントになっています。
2010年10月路線廃止
X15
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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大谷 (おおたに)

五泉(営) 〜 猿和田 〜 馬下保養センター線

五泉市 大谷

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


農家の広大な庭先の一角に佇む待合室です。田園地帯の中で、この一帯だけ笹や杉林など緑に囲まれており、ちょっと違った雰囲気が漂っています。
2010年10月路線廃止
X16
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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石塚 (いしづか)

五泉(営) 〜 猿和田 〜 馬下保養センター線

五泉市 馬下

五泉型丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


馬下駅近くの集落内に建つ待合室です。田舎の待合室の宿命と言うか、見事に壁が古い看板に埋め尽くされてしまっています…
2010年10月路線廃止
X17
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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横越堤防 (よこごしていぼう)

万代シテイバスセンター 〜 沢海 〜 新津駅線

新潟市 江南区 横越

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
上下線併用


堤防上の吊下型の見本と言ってもいいほどの典型例ですね。停名部分は比較的最近更新されたようで、プラスチックタイプになっています。
2010年12月ダルマ型に変更確認
X18
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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上沢海博物館前 (かみそうみはくぶつかんまえ)

万代シテイバスセンター 〜 沢海 〜 新津駅線

新潟市 江南区 沢海

丸板プラスチック製 カッティングシートタイプ
上下線併用


基本的に利用者の少ないところにある吊下型ですが、ここは北方文化博物館最寄のバス停なので、結構と利用者のいるバス停ですね。
2011年7月ダルマ型に変更確認
X19
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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早通学校前 (はやどおりがっこうまえ)

万代シテイバスセンター 〜 亀田駅前 〜 酒屋車庫線

新潟市 江南区 早通1

丸板鉄製 手書きタイプ
酒屋車庫方面行き専用


新潟交通本体路線唯一、そして新潟市中心部に一番近い吊下型でしょう。例によって、停名部分は錆びてしまって読み取れません。
2012年5月ダルマ型に変更確認
X20
停留所名

設置路線

設置場所

バス停板


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岩崩 (いわくずれ)

村上(営) 〜 布部 〜 縄文の里・朝日線

村上市 岩崩

丸板鉄製 手書きタイプ
上下線併用


県北唯一と思われる吊下型です。三面ダムへ向かう県道の旧道部分にひっそりと立っていました。
山がせり出した、大型バスが一台やっと通れるようなかなりの狭隘区間にあります。

2015年4月経路変更



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