去る2002年12月中旬、新潟交通の一般乗合バスに音声合成装置の第一次設置車両がお目見えしました。 今までは高速バスとノンステップバスのみの設置でしたが、今後の結果を見て順次一般乗合バスへも設置車両を増やしてゆくそうです。 2003年11月、新潟市内全営業所の車両に設置が完了しました。 年明け早々、早速設置車両の取材をして来ましたので、業務に支障の無い程度にご紹介させて頂きます。
AGS(Auto Guide System)コントローラーに音声ナンバーを入力することによりデジタル運賃表示器も連動して 自動的にその路線にセットされます。 但し、現段階ではロール式方向幕搭載車ではAGSと幕の連動が出来てなく、LED式方向幕搭載車のみが 全ての機器が連動して動くそうです。 → 現在はロール式方向幕搭載車も連動するよう改善されています。
合成装置への変更に伴って、放送起動スイッチも新しくなりました。 従来と比較すると、まず電源スイッチが付いたこと、上図左上のボタンが「停止釦」から「始発釦」に取り替えられたこと、「定期券スイッチ」(右上図の右上赤釦)の追加などが挙げられます。 なお、一番下に4つ並んでいる「お知らせ放送」スイッチですが、 ◆1番・・・急ブレーキ・座席移動等の案内放送 ◆2番・・・携帯電話・PHSの車内使用禁止の案内放送 ◆3番・・・雨天時等車内転倒事故防止の案内放送 ◆4番・・・遅延の案内放送 ・・・がそれぞれ入っていました。これらは必要に応じて随時流すようです。
こちらは乗降客調査用の赤外線センサーです。 乗客数等の動態調査を頻繁に行うために、音声合成装置と共に新規導入予定だそうです。 横切る人の数をカウントするため、前扉・後扉の両方に設置されています。
自動車内放送も従来と多少の違いはありますが、 ◆扉閉鎖時には、「発車します」 ◆降車ブザ点灯時には、「つぎ、停まります」 ◆左方向指示器点灯時には、「左へ曲がります」×2回 (前スピーカー、後スピーカー) といった放送も自動的に流れました。 (車外放送は、従来の危険物持込不可・整理券案内に加えて系統・行先等も案内放送します) ──と、かけ足で紹介してきましたが、既に搭載済みのノンステップバスや高速バスと変わりありません。 何かの機会でこの車に巡り会えたら、是非ともご自身の目と耳でその違いを確かめてみてください(笑)
※この件に関して営業所への問い合わせ等は業務へ支障を来たす恐れがありますので、絶対に なさらぬようお願い申し上げます。 ※機器に関しては許可の上、職員様立会いの下で触らせて頂いております。みだりに車内へ立ち 入ったり、機器に触れたりする行為は法令により禁止されてますのでご注意下さい。 |